「本を読んでも、3日後には内容があやふやになっている」
「毎日ニュースを見ているのに、知識として定着していない気がする」
「勉強している“つもり”なのに、仕事の成果になかなかつながらない」
あなたには、こんな悩みがありませんか?
実は、これらはすべて過去の僕の悩みそのものでした。
僕はこれまで、知識を増やそうと必死になり、インプットに多くの時間を費やしてきました。
平日の隙間時間や週末には話題のビジネス書を読む日々。
しかし、残念なことに、インプットしたはずの情報が思ったほど身についていなかったのです。
「あれ、この前の本になんて書いてあったっけ?」
せっかく時間を投資したのに、記憶から抜け落ちていく。
この「身になっていない感覚」は、とてももどかしいものでした。
そんな「インプット迷子」だった僕に、明確な道筋を示してくれたのが、今回ご紹介する『学び効率が最大化するインプット大全』(樺沢紫苑 著/サンクチュアリ出版)です。
結論から言います。この本は、情報過多の現代を生きる僕たちにとっての「頼れるガイドライン」です。
もしあなたが、少しでも「今の学び方でいいのかな?」と疑問を抱いているなら、この記事を最後まで読んでみてください。
きっと、あなたの学習に対する新しい視点が得られるはずです。
なぜ、あなたのインプットは定着しないのか?
まず、この本を読んで僕がハッとさせられた事実からお話しします。
それは、「インプットは量より質が大事」という原則です。
著者の樺沢紫苑先生は、精神科医でありながら、メルマガやYouTubeでほぼ毎日情報を発信し続けている「日本一アウトプットする精神科医」です。
その樺沢先生が、脳科学の視点からこう述べています。
「貧弱なインプット」の人がどれだけアウトプットをがんばっても、「貧弱なアウトプット」しかできません。 インプットとは、「情報の入力」。脳の中に情報が入って、とどまっていなければ「入力(インプット)」でないのです。
つまり、ただ漫然と文字を目で追ったり、スマホをスクロールしたりして「情報を通過させているだけ」の状態は、本当の意味でのインプットではなかったのです。
僕はこれまで、情報を脳に素通りさせていただけだったのかもしれない……と、自分の時間の使い方を見直すきっかけになりました。
効率を最大化する「AZ」という法則
では、どうすれば脳に定着する「質の高いインプット」ができるのでしょうか?
本書の重要なテーマであり、僕の学習スタイルを大きく変えた概念が「AZ」です。
これは「Amazon」のことではありません。 「アウトプット前提」の略です。
脳の仕組みを活かす「AZ」の効果
これまでの僕は、「とりあえず知っておこう」という受け身の姿勢で情報を得ていました。
しかし、この本では「誰かに話すつもりで読む」「ブログに書くつもりで聞く」というように、アウトプットすることをゴールに設定してインプットすることを推奨しています。
ここには脳科学的な根拠があります。
人間は心理的に「後でテストがある」「誰かに教えなければならない」という適度なプレッシャー(緊張感)がかかると、脳内のノルアドレナリンが分泌され、集中力と記憶の定着率が高まる傾向にあるのです。
実際に僕も、この「AZ」を試してみました。
具体的には、本を読む前に「読み終わったら、友人に一番面白かった話を一つだけする」と決めたのです。
たったこれだけのことですが、効果はすぐに実感できました。
「どこが面白いかな?」「どう説明すれば伝わるかな?」と脳が常にアンテナを張った状態になるため、漫然と文字を追う時間が大幅に減ったのです。
脳科学が証明する「80のインプット術」
この本の良いところは、精神論だけでなく、脳科学に裏付けられた具体的なテクニックが80個も紹介されている点です。
すべてを紹介するとネタバレになってしまうので、特に僕が実践して「これは効果的だ」と実感した3つのポイントを厳選してご紹介します。
1. 学びは欲張らない「3つの気づき」で十分
あなたは本を読む時、「隅から隅まで理解しなきゃ」と自分を追い込んでいませんか?
僕はそうでした。全部覚えようとして、結局消化不良で何も覚えていないパターンです。
しかし本書では、「3つの気づきを得られたら十分」と教えてくれます。
1冊の本から3つの気づきを得て、それを実行に移す。
これを着実に繰り返すだけで、長期的には大きな自己成長につながります。
「全部覚えなくていい」と許されたことで、僕の読書に対する過度なプレッシャーはなくなりました。
「今日この本から持ち帰るポイント(気づき)はどれかな?」という前向きな気持ちで、読書を楽しめるようになったのです。
2. 「感情」が記憶の定着を助ける
喜怒哀楽が伴う記憶は、アウトプットしなくても、復習しなくても、圧倒的に鮮明に記憶に残る
これも重要な視点でした。 学生時代の単調な暗記勉強はすぐに忘れるのに、大好きな映画のセリフや、悔しかった出来事は鮮明に覚えていますよね。
これは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンといった、喜怒哀楽に伴って分泌される脳内物質に記憶を増強する作用があるからです。
つまり、「楽しい!」「なるほど!」と心を動かしながら学ぶことが、効率的な記憶術なのです。
この本を読んでから、僕は旅行に行ったり、映画を観たりといった「五感を刺激するインプット」も学びの一環として大切にするようになりました。
机上の勉強だけがインプットではないと気づけたのは、大きな収穫です。
3. 不要な情報は「捨てる」勇気
現代は情報があふれている時代です。ネット上の情報は20年前の5000倍とも言われています。 そんな中で、すべての情報を追いかけるのは不可能です。
本書では、「必要な情報を得て、それ以外は捨てるテクニック」の重要性が説かれています。
スマホのダラダラ見を見直す、目的のないネットサーフィンを控える。情報を「入れる」ことと同じくらい、「入れない」技術が重要なのです。
僕も、自分にとって本当に必要な情報源を絞り込むことで、ノイズに惑わされず、質の高い情報に触れる時間を確保できるようになりました。
読みやすさは「秀逸」なデザイン
ビジネス書や実用書を読むのが苦手という方にも、この本はおすすめできます。
- 1項目見開き2ページ
忙しい方でも、スキマ時間に少しずつ読み進められます。 - 図解とイラストが豊富
視覚的に理解できるので、文字を読むのが疲れている時でも直感的に頭に入ってきます。 - すぐに実践できるToDo付き
理論だけでなく、「具体的なアクション」が明記されています。
著者の樺沢先生の文章は論理的でありながら、語りかけるような文体なので、読んでいて疲れません。
読者がインプットしやすい工夫が随所に凝らされています。
この本は、あなたの「座右の書」になる
10年、20年経って読んでも新しい発見があり、あなたの自己成長をさらに加速させる。令和時代に飛躍するための「座右の書」として、ぜひ活用してほしいと思います。
著者がこう語る通り、この本は一度読んで終わりにする本ではありません。
読書、勉強、記憶、情報収集、さらには人間関係や遊びまで、あらゆる場面での「学び」を網羅しています。
僕自身、仕事で行き詰まった時や、新しいことを学びたい時に、辞書のようにこの本を開き直しています。
そのたびに、「あ、この視点が抜けていたな」「今度はこの方法を試してみよう」という新しい発見があります。
まとめ:インプットを変えれば、行動が変わる
正直なところ、この本を読む前の僕は「インプット量は多いのに、なぜか成長実感がない」という焦りを感じていました。
しかし、『インプット大全』を読み、「アウトプット前提」という意識に変えただけで、状況が良い方向へ変わり始めました。
- 本の内容が、以前より頭に残るようになった。
- 得た知識を、仕事で試してみようと思えるようになった。
- 「勉強しなきゃ」という義務感から、「知りたい」という知的好奇心へ変わった。
もしあなたが、 「効率よく学びたい」 「記憶力を高めたい」 「学んだことを成果につなげたい」 と考えているなら、この本を手にとって損はありません。
インプットの質が変われば、アウトプットの質が変わります。 アウトプットの質が変われば、仕事や生活の質が変わり、結果として人生が良い方向へ進んでいくでしょう。
「量は質を生む」のではなく、「質が量を凌駕する」のです。
あなたもこの本を参考に、脳に優しい「本当のインプット」を体験してみませんか?
これからの人生の学びの効率を高めるための投資として、この1冊は決して高くありません。
ぜひ、あなたの本棚に加えておくことをおすすめします。



